第5楽章の鐘が、日本のお寺の梵鐘のような響きがするのも凄いが、全体的にこれまでの聴きなれた幻想交響曲のイメージとはちょっと違った解釈が聴きもの。
しかし決して奇をてらったものではなく、ケーゲルらしくよく考えられていると思う(この梵鐘の音にはびっくりするが)。 ベートーベンとベルリオーズの生きた時代はさほど変わらない。 このようなドイツ流の解釈というか、分析的な解釈があってもいいと思った1枚。
戻る