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「刷り込み」といえば、この曲もこの演奏に刷り込まれていて、この演奏以外はなかなか受け付けられない。
受け付けられない理由は、なんといっても第1楽章のテンポ設定。 ホーレンシュタインは第1楽章を 17:57 もかけて天国の音楽を作っている。 通常は15分程度だろうか。 このCDの演奏では決して遅くは感じない。 耽美的であり、かつここ一発の爆発に鋭いものがある。 この盛り上がりをサラリとやられてしまっては... 興ざめもいいところ。
ホーレンシュタインのマーラーは(第3番も)とても美しい。 これらは単に奇麗で美しいだけではない。 タメをたっぷりときかせてからのドッカーンと爆発するのがなんとも爽快なのである。