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ほおっておくとドイツ・オーストリー系音楽ばかりになってしまう。 そして行き着くところはベートーベン・ブラームス・マーラーのシンフォニーの繰り返し... そんな現状を打ち破るべく買ったのがこのチャイコフスキー。
ドラティはいつものようにオケの縦の線をきちっとそろえている。ドラティは音楽の輪郭をしっかりと描き、その枠の中にロンドン交響楽団の粘り気のある音を塗っている。 ロンドン交響楽団のこの粘り気は、ちょっと好悪がわかれるところか。 個人的には何度もくりかえし聴くとちょっと聴き疲れするような気がする。 しかし迫力満点で盛り上げる第3楽章はなかなか壮絶で聞きごたえ十分。
ドラティは、このマーキュリーのシリーズでチャイコフスキーの交響曲全集を出している。 初期の1・2・3番の2枚組も聞きごたえ十分。