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マーラーの「復活」のCDは、永らくメータ/ウィーン・フィルで決まりだった。 しかし、このアブラヴァネルはよく健闘している。 誰も推薦しないようだが、個人的にはとても好きな1枚だ。 DGのクーベリックの教科書的な演奏よりもずっーと好きだ。
かといってこの演奏、特に奇をてらったところはない。 解釈自体は中庸だと思う。 しかし、各声部にスポットライトを照て、楽器の音を次々と浮かび上がらせてくる。 これはメータの演奏もそんな感じ。 だが、そこは残念ながらユタ交響楽団。 ウィーンフィルのようなオーケストラ独特の粘り・コクはかなわないが、アブラヴァネルのもと、よく歌い健闘している。 第2・3楽章など感動的ですらある。
これは1967年の録音だがオリジナルマスターテープ(1/2inch TAPE)からのリマスター。 輸入盤LP(しかも CUTOUT)で持ってる第1番の音質とは雲泥の差。 ちなみにアブラヴァネルはバーンスタインと競うようにしてアメリカでマーラー全集を録音した指揮者。 名前のように「油粘る」演奏じゃないよ(笑)。