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ウィーンフィルの香りたつような田園交響楽(交響曲というより交響楽というほうが似合う感じがする)。 この誉れ高き名盤中の名盤が 1,200円で買えるのだからクラシック音楽は止められない... じゃなくて、いい世の中ですね(笑)。
この田園には変な思い出がある。 初めて買ったレコードが17cm/33rpm のいわゆる歌謡曲なら裏表4曲入るLP。 ウィリアム・スタインバーク指揮ピッツバーク交響楽団の演奏。 ただし、収録時間の関係から第2楽章がカットされていた(今から考えると唖然とする)。 これで刷り込まれてしまったので、長い間田園の第2楽章には違和感を持ち続けてしまった。 後に買ったのが、コンビチュニー指揮ライプティヒ・ゲバントハウス管弦楽団のLP。 天下の名盤だが、第1楽章が終わったらそそくさと盤をひっくり返し、第3楽章から聴いていたものです。 まぁ(今でも)コンビチュニーの田園の良さなど分からなかったのもあるけれど... 始めての出会いのなんと大切なことか。
さてこのイッセルシュテットの第2楽章。 なんともふくよかで暖かいことだろう。 先にこっちを買っていたら(といっても現実にはレギュラー盤なんて買えなかったけど)、この曲とはもっと違った出会いとなって違う感想を持っていたんだろう。 ウィーンフィルの美観をよく出している田園だと思う。