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1956年に36才で夭逝したカンテルリの清冽・端正なブラームスである。
グィド・カンテルリでは、メンデルスゾーンのイタリアのLPを愛聴盤としているがCDでは未入手。 こちらも素晴らしいイタリアである。
さて、このブラームスの3番。 日ごろ好んで聴くようなドイツ気質まるだしのような演奏とは全く毛色が違う。 しかし、これがちっとも軽くない。 各声部をしっかり演奏させているいるからだろうか。 強靭な骨組みとでも言うのか、音楽の柱がきちんと立っている。 それがとてもよく引き締まっている。 だからとても纏まりのよい演奏になっているのだと思う。 しかしこれが36才の演奏だろうか... つくづく早世した才能が惜しまれる。
この録音は数少ないステレオ録音であり、じっくりと耳をすますと第2ヴァイオリンが右側に配置されたいわゆる対向配置をとっている。