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盆休み明けの重たい身体を引きずっての痛勤には、このようなモーツァルトが最適ではないかな。
モーツァルトのフルート四重奏曲といえば、ランパルがスターン、ローズなどと組んだ録音を昔よく聴いていたのだが、これはランパルの華麗な音色と、スターンなどの名人芸が融合されたもの。 これはこれで豪華絢爛でいいのだけれども、ルノワールの絵画のように奇麗ではあるが、ある種の絢爛豪華ゆえの下品さも感じるような気がする。
このヨハネス・ワルターを中心とするドレスデン・カンマーゾリステンのメンバーによるものは、しっとりと落ち着きを持ったもの。 特に第3楽章など、しっかりと四人が寄り添いながら歌いあげてゆくのは好感が持てる。 小さくまとめた、といえばそうなんだろうが、決して華美にならず、おしつけがましくないところが好きな1枚。