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ハーリ・ヤーノシュといえば、5曲めの Intermezzo のツィンバロンが異国情緒あふれる音階を奏でる部分をすぐに思い出してしまう(パブロフの犬状態)。
これは音のカタログとして、曲のさわりの部分(1分30秒程度)を集めたCBSソニーから出ていたLPのせい。 演奏はセルとクリーブランド。セルのは後日LPで捕獲したけれど、リズムの切れの良さや引き締まった演奏だった。 いかにもセルしているのだが、耳に馴染んだ Intermezzo 以外はどうも聴く気がしなかったことも事実。
その点ドラティの演奏は、彼がミネアポリス交響楽団を振ったストラヴィンスキーなどにもいえるが土俗的。 縦の線をぴしっと揃えた明晰な演奏をしている。 しかし、この曲が持つ野趣溢れる面を良く出していると思う。 僕の好きなドラティの演奏の一つ。