TOP|演奏会感想文|廉価LP|コンサートホールLP|廉価CD|資料室|掲示板 |
クーベリックのモーツァルトの後期交響曲集の1枚。
この演奏をLPで初めて聴いたときは感動した。 構成がしっかりしているし何よりも美しい。 40番は、すごく感動して繰り返し聴いていた記憶があった。 しかし、今こうして聴きかえしてみるとなにかもの足りない感じがする。 熱気とか情熱というものだろうか...
この41番も40番に続いてダァーと聞き流していたのだが、俄然第4楽章で面白くなってきた。 左右に振り分けられたヴァイオリンにコントラバスが左奥の対向配置。 このため、各声部もくっきり浮かびあがってくる。 手抜きなし(40番も決して手を抜いているわけではないだろうが、そう聞こえる)。 各声部が競い合いながら曲が展開・進行していくのに耳が奪われる。 それでも決して録音では熱くならない(実演はもっと燃えるそうだが)クーベリックの愛すべきモーツァルトである。