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第23回「天理の第九」演奏会 |
合唱、オケ、独唱が立体的に響きあった第九(戻る)
日時:2016年12月18日(日) 14:00開演(13:15開場)
場所:天理市民会館やまのべホール曲目:◆第1部◆
J.ラター/マニフィカートより
3. Quia fecit mihi magna
6. Esurientes
7. Gloria Patri
指揮:河崎 聡(天理第九合唱団常任指揮者)
独唱:内藤里美(S)
演奏:天理シティーオーケストラ、天理第九合唱団
◆第2部◆
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱つき」
指揮:安野英之
独唱:内藤里美(S)、大賀真理子(A)、松本薫平(T)、鳥山浩詩(Br)
演奏:天理第九管弦楽団、天理第九合唱団、
奈良県立二階堂高等学校コーラス部
(アンコール)蛍の光
力強く深い響きによる第九での合唱、昨年より加わった奈良県立二階堂高校コーラス部の方々の威力でしょうね、今年もパワー一辺倒ではない素晴しい合唱を堪能しました。
オーケストラもまた、気心知れた安野英之さんの指揮のもと、コンパクトながら強靭な響きには艶も感じさせて素晴らしかった。 とくにピッコロ、第4楽章で行進曲となって吹いていたときから艶やかで良いなぁ、と思っていましたけれど、フィナーレが見事。 力いっぱい吹いて甲高くつんざくような響きになることが多いのですけれど、ここもまた艶やかな響きで彩られた響きに酔いました。 金管楽器の響きもまた同様で、上質な音楽であったことの証左、感動的なフィナーレでした。
そして今年も独唱者の方々の皆さん、粒がそろって声が良く出て良かったですね。 力強いバリトンによって歌い出し、美声でしたね。 そしてここにオーボエが見事なオブリガートで絡んできたから気分はもうここから絶好調。 松本薫平さんに交代したテノールも声量があって堂々とオケと渡り合っていました。
合唱、オケ、独唱が立体的に響きあって素晴らしい第九の演奏を堪能しました。
またこれに先立って演奏された、J.ラターのマニフィカート。 勢いつけて飛び出した冒頭こそ勢いつきすぎてこなれていなかったものの、2曲目より美しい内藤里美さんのソプラノ独唱、3曲目でのアーメン・コーラスでの明るい合唱の響きを楽しみました。
ただし第九の前プロに合唱曲は聴き手としてもちょっと体力が必要な感じ。 ベートーヴェンの序曲などでも良かったんじゃないないか、というのは同行した方のご意見でした。 確かに・・・
とにかく、終わり良ければ総て良し。 今年も緑色のルミカライトを振りながら蛍の光を歌ってのお開き。 今年も大いに満足、大いに楽しませていただき、会場を後にすることができました。
今年も素晴らしい演奏会にお招きいただき、有難うございました。
以下、未稿