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オーケストラ千里山 第27回演奏会 |
栄嶋さんの美音をたっぷりと堪能した「シェヘラザード」(戻る)
日時:2018年10月14日(日) 13:30開演(12:30開場)
場所:あましんアルカイックホール曲目:シベリウス/交響詩「フィンランディア」作品26
シベリウス/交響曲第5番 変ホ長調 作品82
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」作品35
(アンコール)ケテルビー/ペルシャの市場にて
客演:栄嶋道広(vn)、石塚 俊(vc)
指揮:安野英之
栄嶋さんの美音をたっぷりと堪能させていただいた「シェヘラザード」に尽きました。 天理のオケで栄島さんの演奏は何度も聴かせていただいていますが、オーケストラ千里山の機動力のあるサウンドと、繊細かつ奥行きも感じさせる美しいヴァイオリンの音色、そして落ち着いた石塚さんのチェロとも相まった饗宴は魅力満載の演奏でした。
そして個人的には第4楽章での前川典子さんのタンバリン、その妙技に目を見張りました。 立って振りながら普通に打つだけでなく、座って太ももに乗せて叩く、片足を上げて膝にタンバリンを置いて鋭く打つ・・・アグレッシブな演奏を堪能させていただきました。
中近東の熱気をそのままアンコール曲に引き継いた「ペルシャの市場」も楽しくて、最後にシェヘラザードの主題もオマケしての大団円。 会場のお客さんも満足そうな笑顔満載での帰路となりました。
これに先立って演奏された「フィンランディア」は冒頭より、強い意志、を感じさせた重厚な演奏でした。 底鳴りするサウンドでしたが、やや剛直な感じだったかな? 個人的にはもうちょっとしなやかに歌う部分あるのがお気に入りなので・・・一気呵成に寄り切った感じにも思えました。
シベリウスの交響曲第5番、こちらもじっくりと構えたサウンドでの演奏でしたね。 ただ、淡々と進んでいったみたい。 安野さん、オケをきちんと纏めるのに長けてアマオケには貴重なオーケストラトレーナーだと思っています。 が、恣意的な演出をされない方でもあるの、音のパッチワークのようなこのような作品では、終楽章のフィナーレに至ってもきちんと縦線揃っているけどイマイチ感動に繋がらなかった。 そしてこの曲、改めて現代音楽のハシリなんだ、ということに気づいた演奏でした。
ちょっと辛口になってしまったかもしれませんが、最初に書いたとおり、シェヘラザートとケテルビーの市場で笑顔満載での帰路となりました。 ありがとうございました。 そしてお疲れさまでした。
以下、未稿