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F・スラトキン/ハリウッド・ボウルのシンフォニック・ダンス集

陽気で古き良きアメリカ(戻る


今はなきハンターの100円箱から拾ってきたレコード。 本当に拾ってきたという表現がぴったりで、ジャケットの底も抜けかけているし、なんかとても埃っぽい感じがする。 レコード盤こそEverCleanのいわゆる赤盤ではあるけど、針音がパチパチと聞こえるシロモノである。 まぁそれだけよく聴き込まれた盤なのでしょう。 捨てる神あれば拾う神ありで(もっともこちらの拾う神のほうは貧乏神のびんちゃん神さんみたいですけど・・・これ、おじゃる丸ファンの人には分かってもらえるでしょう)、とにかく我が家で第2(?)のお勤めを願っているレコードである。
シンフォニック・ダンス集という名のとおり色々な踊りの音楽を集めた小品集。 とにかく細かなことは考えずに立て続けに聞き流していると、どこかで耳にしたことのあるようなお馴染みのメロディが連続して登場してきます。 しかし曲名を眺めて見ると、聴いたことのない曲や、あまり得意でない曲もあったりします(曲目は以下を参照)。 それでもどの曲もそれらしくちゃんと聴かせてしまうのは親父スラトキンの巧さでしょう。 基本的に陽気で明るくて、古き良きアメリカを彷彿とさせるような演奏で、これはフィードラー/ボストン・ポップスにも言えることなのですが、こちらのほうがもっとすっきりと聴かせてくれているような気がするのは、東海岸のオケだからでしょうか。 とにかく、ラヴェルの逝ける王女のためのパヴァーヌをこれほどまでに屈託なく健康的に演奏してくれたのにはもう感謝・感謝です。

A-1 ワルツ-バレエ組曲「眠れる森の美女より」 (チャイコフスキー 作品66)
2 ギャロップ-組曲「道化師」より (カバレフスキー 作品26)
3 ノルウェー舞曲-第2番 (グリーグ 作品35)
4 ポルカ-歌劇「笛吹きシュヴァンダ」より (ワインベルガー)
5 逝ける王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
6 ロシアの水兵の踊り-バレエ「赤いけし」より (グリエール 作品70)
B-1 ファランドール-「アルルの女」第2組曲より (ビゼー)
2 ナヴァラの踊り-歌劇「ル・シッド」第2幕より (マスネー)
3 ピチカート・ポルカ-バレエ組曲「シルヴィア」より (ドリーブ)
4 剣の舞-バレエ組曲「ガイーヌ」より (ハチャトゥリアン)
5 バッカナール-歌劇「サムソンとデリラ」より (サン=サーンス 作品47)