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サー・ジョン/ヨハン・シュトラウス 名曲集 |
独特のリズム感(戻る)
バークシャで、$2.99 で捕獲したLP(PRTレーベル、バークシャ#78まで掲載されていたが売り切れたもよう)。 カタログもLPレーベルにも「MONO」と記載されているが、れっきとしたステレオ録音であった。 これはテイチクの廉価盤LP「美しく青きドナウ/ヨハン・シュトラウス名曲集」(UDL3078)と同じものであろう。 なお EMI からかつて\1,200円CD化されたものとは別録音である。
ジョン・バルビローリのヨハン・シュトラウスのワルツなどを受け付けない人もいるようである。 それもなんとなく分かるような気がする録音である。 じつに独特のリズム感を持っている。 ルバートをかけたりする独特のフレージングでリズムが伸び縮むなどねちっこい。 もっともこれがサー・ジョンをこよなく愛する人々にはたまらない魅力ともなっている。 僕もどちらかというとこの部類である。 「こうもり」序曲なんか先日聴いた阪哲朗指揮の京都大学交響楽団のほうがオケの機動性なども含めて遥かに巧いのであるけれど、ここでのハルレ管に魅力を感じてしまうのである。 オケはぴったし合っていなかったり、弦もがさつき気味ではあるけれど。
とにかくヨハン・シュトラウスを楽しむというよりも、サー・ジョン・バルビローリを楽しむという1枚であろう。
曲目は以下のとおりA面
ヨハン・シュトラウス:「ジプシー男爵」序曲
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
ヨハン・シュトラウス:ウィーンの森の物語
B面
ヨハン・シュトラウス:「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウス+ヨゼフ・シュトラウス:ピチカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウス:アンネン・ポルカ
ヨハン・シュトラウス:美しく青きドナウ