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懐かしさがいっぱい（戻る）

1972年、ＣＢＳソニーより発売されたクラシック音楽のベスト・クラシック１００選の拡販用サンプルレコード、「音のカタログ」の第２巻です。　単品では500円ですが、第１巻と２枚セットで郵送してもらいました（たしか割引があって750円くらいだったような・・・）。　とにかくこのレコードもまたよく聴きました。　

盤面には５曲でトラックに相当する溝幅の広い部分があります。　片面２５曲で、１曲は約２分ちょっとでしょう。　でも曲によって収録時間に幅を持たせていて、３分ほどの曲もあるため、けっこう聴きどころをしっかり押さえていて聴き応えがあります。　

ところで別会社のものですが、ＣＤ１枚に100曲を収録したサンプル盤も持っています。　しかし、こちらは１曲の収録時間が１分ほどです。　これは構造上仕方ないことなんですが、これではあっという間に曲が終わってしまいます。　このため、曲を楽しむのはちょっと難しいような感じがしますね。　せいぜいランダム再生にして、曲当てクイズ用には良いかもしれないな、なんて思っています。　ちなみにこの「音のカタログ」のレコード曲名当てクイズをやったことがありますが（適当なところに針を降ろしてね）、今も昔もあまり曲を覚えていないんですよね。　あんなに演奏会の感想文を書いているのに・・・（おっと話が横道にそれました）

さて、この「音のカタログ・第２巻」。　Ａ面トップにマーラーの交響曲第９番があったのはちょっと意外でした。　このあとのマーラーの交響曲第４番は強く印象に残っているのですけど・・・ね。　いずれもバーンスタイン/NYPの演奏なんですが、２枚組になってしまう曲はハナから買うことを諦めていたフシがありますね。　第２巻にはワルターの演奏が多く含まれているように思いますが、僕はセルの次の演奏が印象に残っています。　メンデルスゾーンのイタリア交響曲とコダーイのハーリ・ヤーノシュ。　前者は明るい陽光をいっぱい浴びたような演奏ですが、後者は引き締まったリズムとツィンバロンのエキゾチックな響きにゾクゾクっとしたものです。　あとは合唱曲も印象的ですね。　フォスターの「金髪のジェニー」（モーマン合唱団）とラストのドン・コサック合唱団による「カリンカ」。　アメリカ歌謡にロシア民謡、いずれもこれらの合唱曲なんて最近ではほとんど耳にする機会がないと思います。　学校の教科書にも載っていないのじゃないかな〜（想像ですが）　とにかくこちらも懐かしさがいっぱい詰まっています。