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POP Music (歌謡曲編) |
いつもクラシックばかり聴いているわけではありません。
歌謡曲、洋楽なども聴いていますが、中途半端に古くてマイナーなのばかりです。
ここは歌謡曲を集めました。なお南沙織さまは独立しました(→ ココ)。
「ロイヤル・ストレート・フラッシュ2」 (沢田研二) 1981年 ジュリーこと沢田研二のヒット曲を集めた「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」の第2弾。 初版ヒットのあと、3年ぶりのアルバムだそうです。 軽く甘いハイトーンが魅力的、歌謡曲、いえいえカッコ良いJapanese
Rockでしょう。 さすがジュリー! 一気に聴けてしまいますね。 |
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「TOUCH ME」 (岩崎宏美) 1980年 岩崎宏美さん、アイドル時代より歌が巧いのは認めていました。 でもそんなに好きではなくて(だって歌の下手な人が好きなヘソまがりもんなんで)、レコードも「パンドラの小箱」しか持っていなかったのですけど、今年になってスーパーで耳にした「センチメンタル」でハッとしました。 間奏部分まで覚えていて、この頃の歌謡曲にはパワーがあったんですね。 その「センチメンタル」が欲しくてこのベスト盤LPを買ってしまいました。 |
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「鬼ケ島」 (平山みき) 1982年 近田春夫プロデュースによるニューウェイブした平山みきの傑作アルバム。 ヴィブラトーンズのタイトなバックに、彼女の突き放した歌声にシビれます。 レコードの帯に書かれたコピー「中毒患者続出! 平山三紀から、きつめのスパイスのきいた平山みき誕生」、確かに中毒しますわ、このアルバム。 歌謡曲とは言いがたく、個人的にはニューミュージックなアルバムです。 |
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この前、ふっと立ち寄ったマーケットで岩崎宏美の歌が流れてまして、ついつい「ブルーの服をバラ色に私は変えてみたの そんな気分よ 17才」「かかとの高いしゃれた靴私ははいてみたの そんな気分よ 17才」と口ずさんでました。 この「センチメンタル」、特にファンじゃなかったんでレコードは持っていませんけど、けっこう覚えているものですね。 そんなことがあったので「シンデレラハネムーン」の入ったアルバム「パンドラの小箱」を出してきました。 コレ全曲筒美京平の手によるファンキーアルバム。 演奏:Dr.ドラゴン&サウンド・オブ・アラブとクレジットされているのがキッチュな感じですけど、ハンパではありません。 歌謡曲にパワーがあった時代を代表する名盤と言って良いでしょう。 言わずものがなの歌の巧さも光っています。 これ聴きながらサニー号で帯広の平原を疾走していたことも思い出します。 岩崎宏美公式ホームページ |
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トロピック・オブ・カプリコーン (菊池桃子) 1985年 「卒業」ってヒットしましたよね。 これがフューチャーされた菊池桃子のセカンド・アルバム。 先日このアルバムを聴いていたら、部屋に入ってきた長女が、気持ち悪い、って言うんですよ。 (絶対音感を持っているらしい)長女にすると、音程が怪しい歌は気持ち悪くなるんだそうです。 でも、この声量の無さ、不安定さがいいんです。 地声でシャウトしたり、朗々と歌いあげるのは僕は苦手なんです。 そんなことを言うと、だからかぁ〜ZARDが好きやねんねぇ、と妙に納得されてしまいました。 まぁ、間違いはありません。 |
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BEST ALBUM (いしだあゆみ) 1980年 大好きで見ているNHK-TVの朝ドラ「てるてる家族」で、次女なつこ役の上原多香子が「ブルーライト・ヨコハマ」を歌うようになりました。
いい曲ですよね。
また上原多香子のリリースするCDのカヴァー曲は「あなたならどうする」だそうで、こちらも大好きな曲です。
ということで、本家いしだあゆみさんのレコードを出してきました。 |
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BEST AKINA メモワール (中森明菜) 1983年 中森明菜のデビューから6枚目までのシングル曲と、それまで4枚出していたオリジナル・アルバムからの曲との12曲で構成されているベスト・アルバム。 帯広での学生時代によく聴いてましたけど、このアルバムが出てからもう20年ですか・・・なんかちょっと考え込んでしまいそうですね。 でもこのレコードを聴くかぎり中森明菜の歌はもう快調そのもの。 いやぁ〜巧いもんです。 特に低音の使い方がそこいらのアイドルとは違っているのがなんたって魅力的ですね。 |
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硝子坂 (木之内みどり) 1977年 高田みづえでヒットした硝子坂は木之内みどりの持ち歌だったことはファンの間では当たり前のこと。 しかしこのアルバムがポップでちょっとニューウェイヴしているのはあまり知られていないのではないかな。 演奏に The Last Show を従えてのヘタウマの歌がとても魅力的だし、伴奏がとても素晴らしい。 スチール・ギターやハーモニカでニュー・カントリーっぽい仕上がりですね。 特に島武美作詞/宇崎竜童作曲の6曲で占められたB面がいいな。 失恋に関する歌ばかり「五月雨」「ありったけさわやかに」「明日からごめんね」「Good-bye」「硝子坂」「サヨナラの後に…」と一気に聴かせてしまう。 「Good-bye」ではちょっとファンキーな女性コーラスも混じっててドキドキします。 「硝子坂」は意外とクセなく区切って歌ってて、ちょっと可愛しさを感じするのは木之内みどりの特質でしょうね。 A面は、松本隆作詞の歌を5人の作曲家が曲を付けているが、秀逸なのは吉田拓郎による「東京メルヘン」。 中ヒットしたので覚えている人もいるでしょうか。 バックのギターの絡みがカッコいいですね。 「フルーツ」(実川俊作曲)は伸びやかなギター演奏、「ヨーヨー」(市川善光作曲)はフォーク調でしょうか。「ゆめまくら」(小泉まさみ作曲)はカントリー調でThe Last Showも軽快、「シティー・ライト」(マイケル・K・中村作曲)は遥かな感じのする歌と演奏がマッチした歌だなのがバラードと言った感じではなく甘ったるくなるあたりがまだ歌謡曲の木之内みどりらしいところでしょう。 しかし一歩も二歩も独自の世界を見せつつある佳作アルバムだと思います。 (2002.11.4) |
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ギャラリー (柏原芳恵) 1983年 毎年お盆がくるとNHKの「思い出のメロディ」が気になるけれど今年は柏原芳恵がハロー・グッバイを唄っているのを見てグッときました。 アップになると目もとにちょっと年齢を感じさせはしたけれど、みうらじゅんの奥村チヨ観音をも連想させる芳恵ちゃんでした。 芳恵ちゃんのライヴアルバムも持っているけど、ここはベスト・シングルを集めた「ギャラリー」を堪能しましょう。 A面はニューミュージック系の歌を集めています。 中島みゆきの「春なのに」(1983.1)、谷村新司の「花梨」(1982.10)、阿木耀子・宇崎竜童の「ちょっとなら媚薬」(1983.4)、微美杏里(女優の藤真利子)・松尾一彦(オフコース)の「夏模様」(1983.6)、松山千春の「タイニー・メモリー」(1983.9)と、素晴らしい顔ぶれですね。 芳恵ちゃんも要所で声をすっと抜いて低音で唄いこむあたりぐっときます。 B面はいわゆる歌謡曲系作家によるもので「ハロー・グッバイ」(1981.10),「渚のシンデレラ」(1982.4).「あの場所から」(1982.7:この歌は南沙織の1973年のアルバム「早春のハーモニー」に収録されていた曲でした),「恋人たちのキャフェテラス」(1982.2),「ガラスの夏」(1981.5) と、柏原よしえとしてしっかりアイドルをしています。 これにデビュー曲の「No.1」と「第2章くちづけ」が入ると完璧でしょうか。 しかしこうやって聴き返してみても「ハロー・グッバイ」は名曲ですね(喜多条忠作詞・小泉まさみ作曲)。 芳恵ちゃんは大阪・西成区出身ですし、浪花女のしたたかさで生き残って芳恵ちゃん観音となるべく頑張って欲しいものです。 間違っても天童よしみさんのような魔除けにはならないでね。 (2002.8.11) 歌手・柏原芳恵ちゃんを応援するページ |
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美代子の新しい世界 (浅田美代子) 1974年 最近は明石家さんまのお相手の天然ボケとしてすっかりお馴染みになった浅田美代子のオリジナル・セカンド・アルバム。 1973年「赤い風船」でレコード大賞新人賞を受賞するもNHKのオーディションには合格しなかった歌唱力のなさを誇る彼女だが、今ではそのNHKの朝の連続ドラマに女優としてレギュラー出演するしたたかさで生き残ってくれていて嬉しい。 さてこのアルバム、今なら彼女ほどの歌唱力の場合、アップテンポのノリの良さで誤魔化すところを歌にエコーしてせっせと歌詞を歌っている(歌おうとしている)古臭いアイドルのアルバム作り。 またB面の4曲「手紙を書いています」(松崎好孝作曲)「恋してる時間」(はしだのりひこ作曲)「魔法使い」(佐藤公彦作曲)「わたしと私」(日高豊明作曲)が浅田美代子作詩となっているところもまたそれっぽい。 まぁこの中ではチェリッシュの松崎クンの作品がイチバン良いかな。 しかしA面はこれがまたなかなか意欲的な作品群。 「千羽鶴」(安井かずみ作詩、かまやつひろし作曲)「初恋」(佐藤公彦作詩作曲)は「パリの絵ハガキ」(なかにし礼作詩、吉田拓朗作曲)「めざめのいい朝」(松井悦子作詩、松崎好孝作曲)「かえらない夏」(松山猛作詩、加藤和彦作曲)と、いずれの曲・歌ともなかなかの出来。 エコーをかけて甘くなった声量のない浅田美代子の声と曲作りをうまくマッチさせているあたりは歌謡曲の真骨頂でしょうね。 ケメ(佐藤公彦)やバツイチのお相手吉田拓朗、チェリッシュの歌はとてもノッて唄っているようです。 そしてこのアルバムのハイライトはやはりシングル盤としても出たB面最後の「虹の架け橋」(柳生武彦原案、安井かずみ作詩、都倉俊一作曲)でしょう。 「うれしいことならいつも ふたりで倍になるの 淋しいことならいつか 半分になる」・・・ いいですね〜 こおいうタイプのしたたかなアイドルって最近もう見かけませんねぇ (2002.8.4) あちゃこ's
ルーム(吉田拓郎さんと結婚して引退する以前の浅田美代子さんを紹介するページ) |
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A WONDERFUL TIME. (沢田研二) 1982年 最近ではすっかり内気で気の良さそうなおじさんになったジュリーが、まだ日本のミック・ジャガーを目指していたころのレコード。 バックにEXOTICSを従えたタイトなロック・サウンドに甘いジュリーの歌声が心地良いけどやっぱりどこか歌謡曲テイストに輝いている。 しかしA面1曲目の大沢誉志幸作曲、伊藤銀次編曲の「おまえにチェックイン」がタイトでシュールで実にカッコ良くてイイ、これは傑作でしょう。 あとA面3曲目の「STOP WEDDING BELL」も同コンビのタイトでカッコ良いサウンドの曲。 しかしB面ラスト伊藤銀次作/編曲の「素肌に星ちりばめて」は売野雅勇の歌謡曲っぽい詞で損してるみたい。 あとはアップ・テンポでベースラインを浮き出たせて心地良いのが後藤次利編曲作品。 さすがベーシストといったところか。 タイトル曲の 「A WONDERFUL TIME」、「ZOKKON」(沢田研二作詞作曲)あたりがなかないい感じ。 しかしジュリーと後藤次利が組んだ「氷ずめのHONEY」はいけません。 「パヒューム」はミディアム・テンポだけど、さすがに加瀬邦彦作曲だけあってジュリーの良さを巧く引き出しています(これも後藤次利編曲)。 気のいいおじさんもいいけど、パラシュートを背負わなくてもジュリーにはロックを歌いつづけてほしいな。 (2002.3.31) |
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苦いルージュ (木之内みどり) 1978年 今は俳優竹中直人の嫁はんになっている木之内みどりのたぶんラストアルバム。 けっして巧い歌ではないが、息を抜いたアンニュイさがとても魅力。 A面 <PART 1 海から>、B面 <PART 2 街へ> のコンセプトを持ったこのアルバムの完成度は高く、アイドル歌手のアルバムとは思えない。 つくづくも後藤次利に転ばなければ... と残念に思うが、その後藤次利/作曲,小林和子/作詩の「サマーフェスティヴァル」「NO,NO,NO」もなかなかの出来である。 しかし何といっても冒頭(A面1曲目)のヒデとロザンナのヒデこと出門英/作曲,三浦徳子/作詩の「漂いながら・・・」と4曲目の「海の百合」が出色。 小粋なヨーロッパ調の歌を感じさせるのは出門英の才能だろう。 かえすがえすも早世した出門の才能が惜しまれる。 あと大野克夫/作曲、東海林良/作詩「ひと夏の兄妹」なども素敵。 作家に恵まれたとはいえ、木之内みどりの大きな転換点になっていたと思われるアルバムだけに、これで引退とは本当に残念だった。 (2001.4.14) Yellow
& Blue(木之内みどりファンのページ) |